[海外の反応コーナー]
- 海外『次はどのゲームだ!?』マリオ映画成功後、任天堂がさらなる映画制作に意欲!海外ファンが大興奮。
- 韓国人「日本の宮本茂、任天堂IPの映画をさらに制作すると明言」→「本当にこれがIPの力だと思う」「ゼルダが映画化されたらマジで名作になりそうだ」。
Shigeru Miyamoto reiterates more Nintendo movies are coming https://t.co/4ezhlAhRXk
— My Nintendo News (@MyNintendoNews) April 21, 2023
- 海外「任天堂は映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』で日本語の脚本も用意したらしい」世界的ヒットとなった映画の裏話に対する海外の反応。
- 海外「良い判断だ」 映画「マリオ」は英語版と日本語版で脚本が異なることに外国人が興味津々。
- 【日本版マリオ映画】英語版との脚本の違いに興味津々の外国人達【ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー】。
Lo publicaron blureado AAAAAAAA los amo jajajaja pic.twitter.com/Flir0BvMOR
— Lele (@lelecitabs) April 16, 2023
【Forbes JAPAN 記事】
映画版「スーパーマリオ」は過去のメガヒット作品を超えるか
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、北米での公開第3週にあたる4月第4週の週末、全世界の累計興行収入が8億7000万ドル(約1162億円)を突破した(日本では4月28日公開)。
任天堂の人気ビデオゲームを映画化したこの作品は、公開第1週から好調な出足を記録。その勢いは第2週も継続され、予想を上回る好成績をあげていた。今や興収10億ドル超えが確実視されており、早くも2023年通年の興行収入ランキングでもトップ作品の最有力候補となっている。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が、このゲームのアイテムであるコインのごとく積み上げてきた興行収入は、4月23日の営業時間終了時点で、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の2倍を超えた。2023年の累積興行収入ランキング(2023年に公開された新作に限る)で次点につけている『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は、一見の価値がある、よくできた娯楽作だが、興行収入は4億7400万ドル(約633億円)と、悪くはないが期待外れの数字にとどまっている。
2023年の興行収入ランキングで、トップ争いの有力候補になりそうな作品はほんのひと握りだ。その例を挙げると、人気シリーズの第10作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』が、5月19日に公開を控えている(日本でも同日公開)。続く5月26日には『リトル・マーメイド』が(日本では6月9日公開)、6月16日にはDCヒーローが大集合する『ザ・フラッシュ』が全米公開される(日本でも同日公開)。さらに年の後半に入ると、11月10日には『マーベルズ』、そして『Aquaman and the Lost Kingdom』がラインアップされている。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』について言えばとてつもない数字を叩き出したこの週末のあとも、さらに10日間ほど、興行収入をほぼ独占できる期間が残っている。この間、観客の関心を奪い合うライバルは比較的小粒の作品が数本あるだけだ。ゆえに、人気ビデオゲームを映画化したこの作品の興行収入は増える一方だろう。
その後は、マーベル・スタジオ制作で、夏の映画シーズンの幕開けを告げる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー :VOLUME 3』が5月3日に公開される(日米同時公開)。そうなれば、こちらの作品が興行収入ランキングを制するだろう。
だが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー :VOLUME 3』が公開されるときまでには、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の興行収入は9億ドル(約1200億円)を優に超え、10億ドルの大台到達というゴールに向けてまっしぐらに進んでいることだろう。
今後も、予想を大幅に上回る興行収入で私たちを驚かせるかどうか、また、北米以外の市場で、平日にどの程度の興行収入をあげるかは、今後の情勢を見守っていく必要がある。とはいえ現時点では、10億ドルの大台達成は容易に見える。
唯一の疑問は、この数字が最終結果に近いものなのか、それとも通過点にすぎないのかという点だ。実際、今後の上映期間はまだ長く、何度もかき入れどきの週末を迎えることを考えると、2023年の興行収入ランキングトップの有力候補としての地位は、さらに揺るぎないものに見える。
トップ10入りはまず間違いないし上位5位にも入るだろう
アニメ映画の歴代興行収入ランキングに関しては、フルCGを採用したジョン・ファヴロー監督の2019年版『ライオン・キング』をアニメ映画と考えるかどうかによって、基準値が変わってくる。『ライオン・キング』を含めるなら、過去最高額は同作品の16億5000万ドル(約2203億円)、含めない場合は『アナと雪の女王2』の14億5000万ドル(約1936億円)となる。個人的な見解を述べるなら、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が、両作品に並ぶような興行収入成績をあげるシナリオは見えない。
というわけで今のところは、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の記録は、オープニング興収がアニメ映画としては歴代最高に達したこと、公開直後に2023年作品で累積興行収入がトップに躍り出たこと、そして、2023年の興収ランキングトップの候補になっていることになる。もちろん、これだけでも決してささやかな成果ではない。本作品のチケット売上高が、最終的には2023年興収ランキングで首位の座をつかむには足りなかったとしても、トップ10入りするのはまず間違いないし、おそらく上位5位にも入るだろう。
ここで1つ指摘しておくと、2023年より前に公開された映画にまでデータ集計範囲を広げると、2023年に入って全世界で最高の興行収入をあげている作品は、『アバター』シリーズの第2作にあたる『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』だ。歴史に残る驚異的な興行収入をあげたこの作品は、2023年1月1日以降だけでも、全世界で9億3500万ドル(約1249億円)を稼いでいる。現時点の2023年興行収入ランキングで、他を引き離したトップの座にある。
では、2023年に入っての興行収入で見た時に、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、『アバター』第2作を上回る最初の映画になるだろうか?
ジェームズ・キャメロン監督がメガホンを取ったこの作品は、全世界の累計興行収入が23億ドル(約3071億円)以上に達しており、世界歴代ランキングでも第3位に入る大ヒットを記録している。それでもマリオ映画は、滑り出しがこれだけ順調だったことからいって、ライバル作品と比べてもかなり早い段階でこのレベルに達すると、筆者は確信している。
また、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が2023年に最も多くの興行収入をあげるアニメ映画になることも、ありうる話だ(今に至っては、おそらく「十分ありそうな話」といってもいいだろうか?)。こちらについては、ピクサーの最新作『マイ・エレメント』(米国では6月16日、日本では8月4日公開予定)と、ディズニーの『ウィッシュ』(米国では11月22日、日本では2023年冬公開予定)の成績次第というところだろう。
とはいえ、近年、ピクサーとディズニーの両スタジオが公開したアニメ作品の興行収入は、『アナと雪の女王』や『トイ・ストーリー』のような過去の大ヒットシリーズの続編を除けば、往年の勢いはない。現時点では、アニメ映画部門で2023年の興行収入トップの座に輝くのは『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』だと、私は予想している。今後の動きに注目したい。
Mark Hughes
【週プレNEWS 記事】
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が海の向こうでメガヒットした秘密
今から42年前に誕生した日本生まれのゲームキャラクターが、世界中のスクリーンを熱狂させ、とてつもない興行収入記録を樹立している! これさえ読めば映画の満足度もグンと上がること間違いなし!? 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』爆発的ヒットの裏側!
■続々と記録を樹立し、世界を席巻!
任天堂がアメリカを代表するアニメ制作会社・イルミネーションと共同で制作した映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が、海の向こうで爆発的なヒットを記録している。
日本でもこのGWに合わせて4月28日からの公開が決まっているが、すでに4月5日に公開されたアメリカをはじめとする世界市場では、興行収入は7億ドル、日本円にして約940億円を突破したと報じられている(4月23日時点)。
またオープニング興行収入は、世界累計興行収入でアニメ映画歴代1位に君臨する『アナと雪の女王2』のそれをも上回る数字を叩き出しているという。
ほかにも、『怪盗グルー』シリーズや『SING/シング』など数々のヒットを飛ばすイルミネーションの作品のオープニング興行収入として歴代最高、さらにアメリカの映画配給会社ユニバーサル・ピクチャーズの公開週における世界興行収入で歴代4位となるなど記録ずくめのこの作品。日本で生まれたゲームキャラクターがこれほど世界を席巻している事実には、なんだか誇らしい気持ちにさせられる。
マリオといえばご存じのように、『スーパーマリオ』シリーズをはじめ数々の人気タイトルに登場する、口ヒゲとオーバーオールがトレードマークのキャラクターだ。
初めてお目見えしたのは1981年7月にローンチされたアーケードゲーム『ドンキーコング』で、その後、1983年にファミリーコンピュータがリリースされると、初代『マリオブラザーズ』はもちろん、『テニス』や『ピンボール』『テトリス』などの定番タイトルでも脇役としてたびたび登場した。
そして国民的な人気と知名度を不動のものにしたのは、やはり『スーパーマリオブラザーズ』(1985年)だろう。このタイトルが社会現象的なブームを巻き起こし、以降、次々に発売されたシリーズ作品は、世界で累計3億7000万本超を売り上げている。
口ヒゲのおじさんをモチーフにしたキャラがこれほど愛され続けているのは妙な感じもするが、今回のメガヒットの理由は、いったいなんだろうか?
「ひとつには、制作を手がけたイルミネーションのブランド力が挙げられますが、やはりマリオそのものの人気を抜きには語れないでしょう。海外のコミックコンベンションなどに足を運ぶと、マリオのコスプレをしているファンが必ず目につきますし、世界に通用するキャラクターであるのは間違いありません」
そう語るのは、アメコミ事情に詳しい映画評論家の杉山すぴ豊氏だ。
「任天堂がうまかったのは、マリオのキャラ造形です。日本発のキャラでありながら、マリオはイタリア人風の風貌で、グローバルでも受け入れられやすかったといえます。リオデジャネイロ五輪の閉会式で、故・安倍晋三元首相がマリオの姿で登場したのも記憶に新しいですよね。単なるイケメンヒーローなら、これほど親しまれることはなかったはずです」
そこで思い出されるのが、1993年にハリウッドで制作された実写版映画、『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』だ。実に50億円もの予算を投じて制作されたこの作品、日本での興行収入はわずか3億円にとどまり、作品を見たファンからは酷評の声が相次いだ。
「昔の作品ではありますが、あの経験によっておそらく、マリオは実写でやってはいけないキャラであると任天堂側も気づいたのではないでしょうか。結果論ではありますが、『バイオハザード』のようなゲームなら実写に向いていても、マリオはやはりアニメが最適解なのでしょう」
■物語の深みなんてどうでもいい
ただし、今回の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に関しても、賛否あるのは事実である。
「『Rotten Tomatoes』というアメリカの映画批評サイトでは、かなり辛辣な評価を受けていました。いわく、"ゲームの世界をそのまま見ているだけで、映画としての深みがない"と。でも、映画館でワイワイ楽しみたいファミリー層からすると、物語の深みなんてどうでもいいんです。
実際、今回の作品では大画面でマリオカートが走ったりジャンプしたりするシーンの迫力や爽快感が特徴的で、割り切って映像としての快感を表現している様子がうかがえます」
さらに言えば、暴力的なシーンや性描写がないことも、ファミリー向けの作品としてうってつけ。うるさ型の批評家の声とは対照的に、観客スコアが非常に高いのもそのためだと杉山氏は言う。
「ゲーム実況やeスポーツ中継がコンテンツとして成立している現代は、ゲームをゲームの世界観のまま映画で表現しても、十分に成り立つということでしょう。ファンがゲームとしてのマリオのどのような部分に愛情を注いでいるのかをしっかり咀嚼し、その上でイルミネーションがアニメとしてのクオリティを担保したことで、誰もが大満足する作品に仕上がったということですね」
サブスクサービスが浸透する中、自宅での配信視聴ではなく、あえて劇場へ出掛けたいと考える人が多いのも、これまでゲームの小さな画面で見ていた世界を「映画館の大画面で見てみたい」と思わせたからこそだろう。
■キャラへの愛情を貫いての割り切り
ここで、実際に作品を見た現地の人々の声をいくつか拾ってみよう。
「ストーリーもキャラクターもよくできていて、11歳と6歳の息子を含め、一家で楽しめました。私たち夫婦は幼少期に遊んだゲームボーイを思い出しながら鑑賞し、子供たちは今まさに遊んでいるニンテンドースイッチの世界をそのまま感じ取っていました。幅広い年代が楽しめる作品です」(米ワシントン州在住・40代)
「マリオのゲームで育ったので、楽しみにしていました。アニメのクオリティが素晴らしく、子供の頃から親しんでいたキャラたちが躍動し、彼らのストーリーを見せてくれるのだから最高ですよね」(米ワシントン州在住・20代男性)
「ストーリー性の乏しさを指摘する声もあるが、一家そろって見るには最適な作品。映画館にはマリオやルイージに扮ふんした人の姿も見られました」(米グアム在住・40代女性)
これらのコメントからもわかるように、マリオ人気は海外でも世代を超えている。だからこそ、ゲームとして人々に受け入れられた核の部分がなんなのかを、的確に解釈することが制作側には求められたといえる。
例えば『バイオハザード』も映画版は成功を収めたが、これはアクション性を重視した作り方をしたことで、もともとのゲームファンの支持を得られたことが大きいと前出の杉山氏は語る。
「仮に、スティーブン・スピルバーグやティム・バートンが独自の解釈でマリオを撮りますとやっても、ファンの期待には応えられなかったと思います。映画マニアが期待するのはむしろそっちでしょうけど、ゲームにはゲームの文化がありますからね。
その意味ではマリオの場合、先に実写版で失敗したことが今回の大成功につながっていると思います。ファンはマリオのあのかわいらしさをそのまま表現してほしかったわけで、イタリア系のおじさんを配役してほしいとはまったく思っていません。いわば、マリオというキャラへの愛情を貫いて、割り切ってゲームの世界観を表現したことが今回の勝因でしょう」
では、この作品。日本でもヒットが期待できるのか?
「期待できると思いますよ。WBCで活躍した大谷翔平選手もそうですが、日本発のものが世界を席巻するというのが、今の日本にとってはすごくいいニュースですから、同じ文脈で盛り上がるのではないでしょうか。
願わくはこのメガヒットを機に、ほかの人気ゲーム作品も次々に映画化されるようになれば楽しいですよね。あの『ポケモン』だってもともとはゲームなわけですから、ポテンシャルは大きいはずです」
海外の先進諸国と比較して、近頃は何かと落ち目に思われがちな日本だが、ゲームやアニメの市場で覇権を目指すことは、決して非現実的じゃないだろう。
●『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』4月28日(金)全国公開 監督:アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック 製作:クリス・メレダンドリ(イルミネーション)、 宮本 茂(任天堂) 声の出演:クリス・プラット、アニャ・テイラー=ジョイ、チャーリー・デイ、ジャック・ブラック、キーガン=マイケル・キー、セス・ローゲンほか。日本語版吹き替え声優:(マリオ)宮野真守、(ピーチ姫)志田有彩、(ルイージ)畠中 祐、(クッパ)三宅健太、(キノピオ)関 智一