わするべからざるもの
【第30回】戦争とマスコミと民衆(弐)
前回は、幕末に来日し、その生涯を愛する日本のために捧げ、日本の未来をも確かに変えたフランシス・ブリンクリーについて紹介しました。
前回分でも末尾に記しましたが、彼の生涯だけを見れば「美談」でしかありません。
しかし彼の子供、ジャック・ブリンクリーの生涯を通じて見ることにより、戦前の光と影を垣間見ることが出来ます。
【第29回】戦争とマスコミと民衆(壱)
本日は終戦記念日ということで、今回は再び当初のマスコミ論に戻ります。
以前当ブログで紹介した文章と重複しますが、もう少し骨づけして改稿。
まず再び時を遡りましょう。
現代の日本人の殆どが忘れ去ってしまっている外国人がいます。
彼の名前はフランシス・ブリンクリー。
生まれはアイルランドの名門貴族。祖父は著名な天文学者、祖母はフランス王室の後裔、従兄弟は香港総督という超エリート。
1867年に日本公使館付武官補並びに守備隊長として赴任し、以降45年間、二度と母国に帰ることなく、この日本に骨を埋めます。
来日直後、彼は武士同士の果たし合いを目撃することになりました。
この光景を目撃したことが彼の人生を、
そして大袈裟に云えば、日本の未来をも変えることになりました。
続きを読む
最新記事
カテゴリー
人気記事
読者登録
QRコード