[漫画関係スレコーナー]

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○「逃げ上手の若君」を読む際に知っておきたい豆知識【宋銭】

大輪田泊、現在でいう神戸港を開発した平清盛が日本に大量の宋銭を輸入したことは日本史の教科書にも載っていますが、清盛の死後も宋銭の輸入は続きます。更に鎌倉中期以降、爆発的に輸入量が増加した理由は明瞭で、宋を滅ぼした元の基本通貨が銀と紙幣にとなったことで大陸での銅銭の価値が暴落したからです。余談ですが元が確立した「銀本位制」は世界標準となりますが、日本が関係してくるのは戦国期に石見銀山等が開拓され、世界の銀の三分の一ほどを日本から産出されるようになったから。もし石見銀山が元と同時代に開発されていたら銀目当てで三度目、四度目の元寇があったかもしれないという歴史のイフw。なお銅銭と引き替えに日本から主に輸出していたのは火薬の原材料となる硫黄と日本刀です。で、大量の宋銭が流れ込んだ結果、日本に初めて本格的な貨幣経済が生まれ、今まで物々交換に毛が生えた程度で良くも悪くも幕府の御家人達の地元だけで完結していた経済体制が破綻。一方、土地がなくても経済の才覚だけで勃興してきた勢力の一部が「悪党」と云われる新興武士となるわけです。というわけで、実を云えば銭というのは北条家にとっては目の敵にしてもおかしくはない存在なわけです、はいw。ただ建武の新政下での報償について武士達はまだ「金より土地」だったのは明白なので、時行様の「金で済ませてくれるなんて」って感想は間違いではありませんね。

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【第10話感想】

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○「逃げ上手の若君」を読む際に知っておきたい豆知識【小笠原氏編】

→戦国好きな方なら当然ご存じの通り、後に小笠原氏は徳川譜代大名になるわけですが実は譜代の中では遅めの徳川家入り。元々は武田と信濃でバトルしていたことで有名ですが徳川家の家臣になったのは本能寺の変以降。ですが信濃の名門と云うことで家康は小笠原家に実の孫である登久姫を嫁がせます。ではこれは誰の子かと云えば、家康が切腹させた長男信康の娘なのですね。同時にこの登久姫の母親は信長の娘である徳姫。つまり信長の血と家康の血のハイブリットという戦国最高の血統。この登久姫の嫡男が小笠原田忠脩であり、父の小笠原秀政共々大坂夏の陣で家康を守って戦死。一説には小笠原秀政は家康の影武者役として奮闘して戦死したと考えられており、この功績もあり小笠原家は江戸期を通じて何度か迎えた改易の危機を乗り越えて幕末まで大名家として存続することになります。更にこの登久姫の血統はその血統の抜群さのため数え切れないほどの大名家、そして一部には公家の家にも入っていき、現代へと引き継がれています。なお小笠原流弓術だけでなく、小笠原流茶道古流の「小笠原」もこの一族由来の物です・・・という豆知識を元に敵役ながら格好良かった小笠原貞宗さんの次の活躍を期待しましょうw。

【第9話感想】

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【第8話感想】

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【第7話感想】

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【第6話感想】

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【第5話感想】

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【第4話感想】

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【第3話感想】

【第2話感想】

【第1話感想】

【関連歴史スレ】

【南北朝基礎知識オススメ本】

・「南朝研究の最前線」(洋泉社)→北条時行や南朝方だけでなく、足利尊氏の項もあります。

・「観応の擾乱」(中公出版)→足利兄弟の殺し合いの詳細な顛末。足利家執事のヤベー奴、高師直・師泰兄弟についても詳しい