[解説]
霰(あられ)は朝潮型駆逐艦10番艦。舞鶴海軍工廠にて昭和12年3月5日起工。同年11月16日進水。昭和14年4月15日竣工。本来は朝潮型シリーズの最終艦となる筈が一つ上の姉である霞の竣工が遅れたため船としての完成は霰の方が早くなり下から二番目に上がってしまった。朝潮型の霞と霰に、陽炎型の陽炎と不知火が加わり第18駆逐隊を編成。
太平洋戦争緒戦時は南雲機動部隊の護衛にあたる。その後はラバウル攻撃を筆頭に、2月には第二航空戦隊のポートダウィン攻撃、ジャワ南方機動作戦、セイロン沖海戦に参加。ミッドウェー海戦には攻略部隊輸送船団の護衛として参加。
しかしAL作戦の一環として、キスカ島への補給部隊である千代田らの護衛として横須賀を出発するも、日濃霧のため沖合で仮停泊中、米潜水艦グロウラーの雷撃を受け沈没。朝潮型最初の喪失艦となってしまった。
【過去ログ】