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[解説]

綾波は吹雪型(特型)駆逐艦の11番艦というのが帝国海軍の正式名称であるが、実質吹雪型の改良艦となっているため「特型II型駆逐艦綾波型」と便宜的に表記されることがあり「艦これ」でもこちらを採用しているため、以降綾波型1番艦と表記。

大阪の藤永田造船所で昭和3年1月20日起工。昭和4年10月5日進水、昭和5年4月30日竣工。磯波、浦波、敷波と共に第19駆逐隊(第2艦隊第2水雷戦隊)を編成。

太平洋戦争緒戦はマレー作戦(南方作戦)に参加。浦波及び夕霧(未実装)とともにオランダ潜水艦O-20を撃沈。

しかし綾波の名を高め、某人造決戦兵器アニメのメインヒロインにもその名が採用された由来となったと思われるのは第三次ソロモン海海戦での奮戦。

霧島率いるガダルカナル飛行場砲撃隊の前路警戒・先行偵察のため、川内、敷波、浦波と共に哨戒行動をとっていた綾波だが、サボ島周囲を偵察するため、川内・綾波(サボ島西側)、敷波・浦波(サボ島東側)の二手に別れる。

ここで浦波が敵艦隊らしきもの――戦艦サウスダコタ、戦艦ワシントンを含む米主力艦隊――を発見。川内に報告すると共に追尾を開始。綾波と航行していた川内は浦波隊支援のため分離、サボ島北側を通って浦波隊に合同すべく急速に綾波から分離。

この結果、綾波のみで当初の予定通りサボ島西側を哨戒航行することとなったのだが、サボ島南水道に進入したところで綾波の見張員が米艦隊を発見。これに応じて綾波艦長は「右砲戦、右魚雷戦」を命じ突撃を開始。

問題はこの時点で既に米艦隊と交戦していた川内から発せられた「敵艦隊発見」の報告が綾波には届いておらず、しかも川内以下3隻が形勢不利とみて一時後退を始めた直後だったことである。このことに気がつかないまま突撃した綾波は結果的に戦艦2隻駆逐艦4隻の米艦隊に対し単艦で突入する格好になってしまう。

そんな無謀とも思われる突撃の中、綾波の放った初弾が敵3番艦プレストンを捉え、更に敵1番艦ウォークにも命中し、火災を誘発。更に戦艦サウスダコタ命中弾を与え、同艦は損傷と人的ミスによる電気系の故障により、副砲群とレーダーの大半が一時的に沈黙。

しかし同時に綾波も集中砲火を浴び、一部魚雷発射管が発射不能に。それでも残った攻撃可能な管から発射された魚雷が米駆逐隊に次々と命中し、ウォークがまず沈没。さらに2番艦ベンハム艦首部にも命中し、同艦は艦首が潰れて航行不能となり艦隊から落伍。このベンハムは離脱後、最終的に沈没している。

こうして戦果は挙げたものの、綾波もまた次々と命中弾を受け航行、操舵共に不能に。ここで別働隊である長良以下、五月雨、電、白雪、初雪の計5隻が戦場に到着。ここでも激しい戦闘が繰り広げられたがプレストンは綾波の砲撃による火災が酷く、日本艦隊の格好の目標となり航行不能となり間もなく沈没。更にこの別働隊は4番艦グウインの機関部にも損傷を与え、艦隊から落伍させる。

この戦いは更に霧島とサウスダコタ、ワシントンによる戦艦同士による壮絶な砲撃戦に発展することになり、結果的に霧島が撃沈されることになる。

航行不能となった綾波だが即座に浸水しなかったため生存者は全員海へ飛び込み救助に駆けつけた浦波に収容。その後、火災で魚雷が誘爆して沈没。

その船体はタイタニック、戦艦ビスマルクを発見した、海洋研究者ロバート・バラードらのチームによる、1992年夏のアイアンボトム・サウンド調査で、サボ島海面400m地点に眠っているところを発見された。

このような特筆すべき戦果にもかかわらず「艦これ」内での綾波は戦力的には非常に優秀なものの、いたって普通のおっとりキャラである。但し季節限定グラの浴衣modeで夏祭りで射的に興じている模様が枯れているが、追加ボイスで射的に使っている銃に実弾を使用している疑惑が浮上しているw。

今回の元ネタは先日完結して某ラノベで最終的になおぼうキャラが珍しく大勝利した(ニセコイ以来2回目?)魔王様のでてくるアレである。

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